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ブルーリーフのメンバーには実はオーストラリアの風を持つファミリーがいます。
可愛らしいハーフの3人の子供たちに文才を持つママと金髪と麦藁帽子が似
合うパパさんの5人家族。

今月のブルーリーフ主催インターナショナルフリーキッズ「青の里こども村」
(日程は10月24日に変更)の企画もこのオーストラリアファミリーがしてく
れています。

今日はそんなオーストラリアから見る高浜の風景と題してスティーブン&ルミの
文章を載せみました。どうぞご覧ください。

001[1]



~ 収穫の日 ~


高浜に引っ越してから、初めて我が家にも実りの秋がやってきた。4反もの我
が家の水田に黄色く色づいた稲穂が重たげに頭をたれ今か今かと収穫の時
を待っていた。
残暑厳しい9月の下旬、家族総出で稲刈りが始まった。祖父母が経営する牧
場で幼年期を羊の群れと過ごしたことのほかに、農作業には縁のなかった私
にも、当日、義父から直々声がかかった。義父は、持病の腰痛をいたわってく
れたのか、私にコンバインの操縦を教えようと買ってでた。機械に座っているだ
けなら、なんらあん摩機に座っているのと変わりはないであろうとたかをくくった
私は、私の日本語のつたなさに手を焼き、身振り手振りで手ほどきを試みる義
父の献身的な姿を横目に、胸中無精心をむさぶるのであった。

東に上った日がすでに頭上高く照りつける。ギアーと刈り取の上げ下げを一通
り覚えた私は、コンバインごと田に入った。ごうごうと鳴り響く機械音とともに、
目の前の稲穂が一挙になぎ倒され刈り取られていく。その後を蛙といなごが慌
てふためき逃げ回る。網と虫取り籠を手に子供達がはしゃぎ回る。農機具の重
労働をよそに私は腰に伝わる心地よい機械の振動に癒しをうけるのであった。
まったく農作業の機械化の進展には目を見張るものがある。しかし、汗水一滴
もたらさず稲穂を一束も手に取ることなく終える実りの収穫はどことなく味っけの
ないものだという気もする。
瞬く間に刈り終えた一反の田は、秋風に吹かれいかにも涼しげであった。

西日を背に、青葉山の輪郭が西の空に浮かび上がる。
潮風が汗のにじむ額に吹きつける。米百姓として送る余生も悪くはないかと、
帰路につくトラクターの上で一人物思いにふけるのであった。   

若狭高浜  スティーブン&ルミ   
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