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2009.12.02 若州一滴文庫
隣町の若州一滴文庫に行ってきました。
ここは作家 故 水上勉さんがふる里を偲び、建てられた文学と絵画の茅舎です。

敷地内には竹人形の芝居小屋、ギャラリー、お休み処、ちいさな文庫など
が懐かしいたたずまいのままに残っています。

いつもここに足を運ぶたびにその懐かしさに胸がきゅんとしてしまい
一度もお会いしたことのない 故 水上勉さんに
「こんな素敵なところを残してくださってありがとうございます。」
とお伝えしたくなります。


今日はここで働いているお友達の竹紙職人のSさんに会いに行きました。
私がたずねた頃には彼はもう仕事を終えて、囲炉裏の前でお茶をしていましたが
快く作業場まで連れていってくれてわざわざ作業を見せてくれました。


冷たい水に手を入れて竹の繊維を取り出します。
IMG_6783.jpg
金色に光る竹の繊維

それを石臼にいれて木槌で
とん、とん、と~ん

IMG_6795.jpg

「そこの木の下に友達の蛙が冬眠しているんだ。」
「あっそこはアライグマの通り道だよ。」

そんな会話が繰り返される中、しばらく石臼と木槌の音が敷地全体にひびきます。


私達の会話以外は風の音しか聞こえず、建物が呼吸しているその息を
感じるような場所でした。
IMG_6791.jpg
この釜で竹をぐつぐつと煮ます。


しばらく木槌の音を山と一緒に楽しみました。
IMG_6812.jpg

高浜にもこんな場所があったらいいな。
住民にも愛され、観光客にも懐かしんでもらえるような場所と建物。
大げさでなく慎ましさの中にあるほっとする感じ・・・。

そうそう、ここの蔵書はとっても素晴らしくって、ここでしか見れないような
本もあるんじゃないかな。水上さんの素晴らしいコレクションです。
この蔵書の入り口に水上さんの人柄を思わせる書があります。

場所や建物も懐かしければ人柄も懐かしい・・・
未来に残したいですね、この感覚。

minagamitutomu.jpg


佐分利川べの子らへ 

ぼくは電燈のない家に育ったので本に飢えていた。
9才で村を出て本を読んで未知の人生や夢を拾った。
作家になれたのも本のおかげだ。
こんどぼくは君にぼくの蔵書を解放する。
大切な本もあるが勝手に読んで何かを拾ってくれ。

水上勉

※佐分利川は近くの川の名前です。
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